ラグビー選手の食事:試合に向けた一週間

私は小さい頃から母の手伝いで台所に立つのは好きでしたが、栄養の勉強をした経験はゼロ。テレビやインターネットなどで目にする“良さそう”な情報を、都合よく試してみる程度でした。


そんな私も、結婚を機にスポーツ栄養の勉強を本格化!…とは言っても、私自身も会社員としての仕事は続けたまま。職場の多大なる理解と協力があり、両立を続けられています。丁寧な家仕事やバラエティーに富んだ食卓には憧れがありますが、現実は違います。あれもこれもではなく、限られた時間の中でやりくりする日常を綴ります。


ラグビー選手と聞くと、「から揚げ大盛り!ご飯大盛り!」というイメージの方が多いと思います。主人も成長期には、毎日学校にお弁当2つ+おにぎり8つ持参、帰りにお菓子+ラーメン、家でも山盛り夜ご飯…のように、山ほど食べた時期もあったようですが、プロアスリートとして生活する現在は、量より質に重点を置いている印象です(それでも私の倍程度を食べますが)。


【試合を控えた一週間】

ラグビーのシーズンは8月~1月が基本です。食事は一食だけ気を付けたからと言って大きく効果が得られるものではないですが、少しの工夫で間近に控えた試合へのコンディション作りに役に立つ事はあります。


今回は試合に向けた一週間の献立の組み方についてご紹介します!

ラグビーは、シーズンになるとほぼ毎週末、試合(40分×2の80分間)があります。

試合日から逆算し、一週間の「大まかな食材配分」をイメージ。

「明日は月曜だから、牛肉(脂質高め)とごぼう(食物繊維)の煮物にしようかな~」

「明日は金曜だから、豚しゃぶ(脂質少なめ)とカボチャサラダ(炭水化物)かな~」など。

→個人的には「○曜日だから、~」という献立の考え方が、時短の助けになっています。


週の前半は、栄養バランス重視。身体を正常な状態に戻し、より一層強く・たくましくします。ラグビーは生身の身体がぶつかり合うので、パフォーマンス向上はもちろん、身を守るためにも筋力維持が必要不可欠です。チーム以外にも多くの自主トレの機会を持ちながら、筋力強化への努力を惜しまない主人の積み重ねを無駄にしたくない、どうにか成果を最大化できないかと願いながら、栄養バランス重視の食事を準備しています。品数を増やすのは大変なので、食材数を増やす意識です。


週の後半は、試合に向けた準備。いわゆるグリコーゲンローディング(※エネルギー源となる糖質=グリコーゲン量を体内で最大化)で、試合2日前から徐々に炭水化物の量を増やします。主食の量を増やすだけでなく、お芋などの野菜からも糖質を取り入れられるような食材選びを心掛けています。


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